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2023.10.13

名古屋市「NAGOYA CITY LAB」で採択!DATAFLUCT、錦二丁目エリアで新しい脱炭素施策の検証を開始

 

データサイエンスで社会課題解決に取り組む株式会社DATAFLUCTは、名古屋市が主催するオープンイノベーションプログラム「なごやまちなか実証 NAGOYA CITY LAB」に採択されました。DATAFLUCTは「錦二丁目脱炭素リーディングプロジェクト」として、地域コミュニティ内でエコなアクションを可視化するシステムを活用し、持続可能な脱炭素社会に向けた新しいまちづくりの検証を進めます。

このプロジェクトは、2023年10月から2024年2月にかけて実証実験と市民向けデモンストレーションを実施し、結果を取りまとめた後、2024年3月に成果報告が予定されています。


「NAGOYA CITY LAB」とは?

「NAGOYA CITY LAB」は、「まちなかの至るところで社会実証が活発に行われる『世界の実証実験都市なごや』」を目指し、名古屋市が今年度から開始したオープンイノベーションプログラムです。民間フィールド(那古野エリア、名古屋錦二丁目エリア、名鉄瀬戸線沿線エリア)とスタートアップ等とのマッチングを通じて、今年度は6つの実証プログラムが採択されました。

なごやまちなか実証 NAGOYA CITY LAB 公式Webサイト:https://nagoya-city-lab.jp/


DATAFLUCTが取り組む「錦二丁目脱炭素リーディングプロジェクト」

DATAFLUCTが提供する環境コミュニティ型プラットフォーム「becoz challenge(ビコーズ チャレンジ)」を最大限に活用し、名古屋錦二丁目エリアの在住者、在勤者、来訪者の脱炭素につながるエコなアクションを可視化します。

具体的には、「EV車での移動」や「マイカップの使用」、「エコ・SDGsに関するイベントへの参加」など、日常生活における脱炭素アクションを写真や記録として「becoz challenge」上に登録すると、ポイントが付与されます。貯まったポイントは、エリア内の店舗等で使えるクーポンに交換でき、脱炭素行動が個人に還元されることで、持続的なエコアクションを後押しすることを目指します。

本実証実験では、このシステムが「脱炭素」に貢献するだけでなく、エリア内の回遊性向上や消費行動促進といった「にぎわい創出」にも寄与するかどうかを検証します。


新しい脱炭素施策のポイント

この実証プログラムは、従来の取り組みにはない、いくつかの重要なポイントを持っています。

  1. CO₂削減量の可視化と行動変容の促進: ユーザーの行動によるCO₂削減量や、コミュニティ全体の盛り上がり度を定量的に可視化。自分の行動がどれだけ環境に貢献しているかを実感できることで、効果的な削減行動への意識を高め、行動変容を促します。

  2. 補助金に頼らない持続可能な仕組み: 脱炭素アクションへのインセンティブを、経済的な補助金ではなく、地域で利用できるクーポンや体験にすることで、取り組みの持続性を確保します。

  3. コミュニティ全体で大きな効果を創出: 名古屋錦二丁目エリアの約21,000人の在住者、在勤者、来訪者をターゲットに施策を展開。個人だけでなく、他の参加者の活動履歴をタイムラインで確認できる機能を通じて、適度なピアプレッシャーや連帯感を生み出し、コミュニティ全体でより大きな脱炭素効果を生み出すことを目指します。


今後の展開と「becoz challenge」の可能性

DATAFLUCTは、2023年10月から2024年2月の期間で実証実験と市民向けデモンストレーションを行い、その結果を取りまとめ、2024年3月には成果報告を予定しています。

名古屋市経済局スタートアップ支援室の鷲見室長は、今回のプロジェクトについて、「スタートアップの力を活用し、まちに住む、関わっている方々が脱炭素に向けたアクションを起こしていくことで、大きな可能性につながっていく」とコメントしており、名古屋のまち、そしてスタートアップのビジネスモデルが共に成長するきっかけとなることに期待を寄せています。


「becoz challenge」とは?

「becoz challenge」は、資源のリサイクルや自転車・徒歩での移動など、生活者の環境に配慮した活動をポイント化し、企業や団体が用意するグッズやサービスと交換したり、寄付したりできる環境コミュニティ型プラットフォームです。自分のエコな行動が「好きなチームや企業にとってプラスの効果を与えている」ことを実感できるため、ユーザーは楽しみながら脱炭素アクションを継続できます。

このサービスは、家庭部門に大きな排出量削減が求められる現代において、個人が「自分ごと」として脱炭素に向き合うための有効な手段となります。DATAFLUCTは、クレジットカード決済データから個人のCO₂排出量を可視化する「becoz card」や「becoz wallet」といったサービスで培った知見を活かし、環境省提唱の「ゼロカーボンアクション30」などのデータを活用してCO₂排出量や削減量を計算します。

すでに「becoz challenge」は、プロスポーツクラブと連携した「松本山雅FC ゼロカーボンチャレンジ」で成果を上げており(2023年7月6日プレスリリース)、その効果が実証されています。

「becoz challenge」にご興味のある企業や団体の方は、下記のサービスサイトまたはメールにてお問い合わせください。